手放して、みませんか
この写真。
私が特製スムージーを手に持って、
なんだか意識高い系みたいになっていますが(笑)
このグラス、いくらだと思いますか?
すぐ答えです。
100円です。
普通なら、
「100円のグラスを使えば100円のセルフイメージになる」
なんて言われるかもしれませんね。
でも、このグラスは
私にとって、ただの100円のグラスではないのです。
40歳の時。
私は野村證券で総合職に転換しました。
野村の転勤は本当に過酷で、
辞令が出た一週間後には、
もう那覇という新しい勤務地に着任していました。
部屋を決めて、
引っ越し業者を無理やり押さえて、
名古屋に戻って荷造りをして、
船便で荷物を送り出し、
会社が用意した那覇のビジネスホテルで、
荷物が届くまで1か月近く暮らしました。
荷物は船便・・
ということは、届け先が決まらないと、港から出せないんです。
つまり、部屋を決めるのが先。
吟味している暇はありません。
総合職、単身、ということはつまり
会社の近くに住むということ。
何かあったら出勤するから。
もちろん海は、見えませんでした(笑)
ホテルには朝食がついていましたが、
証券会社の朝は早すぎて間に合わず、
代わりに夕食へ変更してもらっていました。
毎晩、オリオンビールと山盛りのごはん、アーサーの天ぷら。
少し太ったのも、今となっては思い出です。
そしてこのグラスは、
そのビジネスホテルの部屋を
少しでも自分らしくしたくて、
近所で買ってきたものでした。
お花を活けて、
ホテルの部屋の空気を少しでも変えたかったんですよね。
沖縄には若い頃から憧れがありました。
そのあこがれの地に来れたのだから、
嬉しいはずなのに
不思議な気持ちで、
ホテルの部屋から58号線を眺めながら過ごしていました。
当時の恋人とも、母とも、友人とも、
ゆっくりお別れする時間はありませんでした。
それから4年半後、
ようやく東京・大手町に転勤になり、
その後も都内で2か所、
さらに徳島、熱海、
そして今の場所へと移るたびに、
このグラスはずっと荷物の中に入っていました。
今は、100円のグラスではなく、
バカラのグラスでお水を飲んでいます。
それでも、
この100円のグラスだけは、
ずっと捨てられなかった。
でも、そろそろ手放そうと思います。
もう、
これを握りしめていなくてもいいかな、と
思ったからです。
那覇時代は、
それなりに辛いこともありました。
けれど今では、
その時間もすべて光り輝いて見えます。
それでも、このグラスを見ると
ほんの少しだけ感情が揺れる。
みなさんにも、
そんなふうに
愛おしいけれど、少し感情が揺れるものはありますか?
「そろそろ、いいかな。」
そんなふうに思えたら、
そっと感謝して、
手放してみるのも
悪くないかもしれません。
素敵な夜を
華世
追伸
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